The LOP REX-hatena version-

地方銀行と証券会社で働く筆者のお金にまつわることを発信するブログです。

新ブログに移行します。

当サイト、THE LOP REXは本格的な運用を行うために、新たなブログに移行させていただきます。

 

今流行の? wordpressにて役に立つ記事を書いていきたいと思っています。

ブログタイトルは当ブログと変わらずてやっていきたいと思います。こちらはしばらくはこのままにしておこうと思います。

 

新ブログは

 

theloprex.com

 

こちらになります。引き続きよろしくおねがしいます。

なお、当記事の一部はブラッシュアップして新記事として載せることもしていきます。

 

株価の変動を気にしなくなる相場との向き合いかたをお伝えします。

投資信託や株式を運用しているとき、時価評価額を頻繁に調べては買値からどれくらい上がったか、もしくは下がったと知って嬉しくなったり不安になったりしていませんでしょうか?

 

そんな事を繰り返していると、次第に上がればいつ下がるのかと不安になり、下がればどこまで損失するのかと不安になり、結果どちらにせよ不安になり心が疲弊して最終的には嫌気が差してしまいます。

 

まず結論から言いますと、。そう考えてしまうのは、ギャンブルをしているからです。

 

これを投資の神様と言われるウォーレン・バフェット氏はこう断じます。

買おうとしている資産の将来の利益ではなく、価格変動に注目しているのならば、それは投機です 。

 

投資とは、将来の成長に期待して先んじて資金を投ずる行為のことを指します。

 

成長というのは、1ヶ月後どうなっているかではありません。1年後でもまだ早すぎるでしょう。成長の結果なんてものはすぐにはわからないはずです。その間、市場では世界中の人々が売買を繰り返しているので日々値段は変動しています。

 

でも、その変動というのは売りたい人、買いたい人の需要と供給の間で価格が動いているだけです。成長とはなんの関係もないです。アメリカの大統領が何かしらの発言をしたとか、中国がそれに対抗したとか、ヨーロッパのどこかの国の選挙で予想外の人が代表になったとか、そんなものが理由です。

 

市場の価格の変化の理由なんて、下らないものばかりです。数年前にデング熱が話題になったとき、代々木公園で駆除が行われたのですが、この時はフマキラーやアースの株価が急騰しました。また、とある音楽ゲームアプリのダウンロード数が累計で◯◯数になりました! とのニュースが発表になっただけで株価が急騰したこともありました。

 

ポケモンGOが配信開始になったとき、先行していたアメリカではかなりの人気ぶりになっていて、これから日本でも配信開始するというとき、これだけの人気であれば任天堂の業績にも大きく影響するのではとの憶測で任天堂含め関連銘柄が急騰しました。結局ポケモンGOの製作会社にはライセンス供与しかしていないので、その分の利益しか入ってこないと任天堂のIRで発表されその後急落しました。

 

これらは結局一時的な急騰で、数日後には急落して株価を戻しました。日々の株価の値動きなんてものはこのようなどうでも良いような理由でも変化しています。いずれも会社の業績や成長にはあまり関係しないことが明らかになったからです。

 

 どうですか? 日々の株価を調べることなんて馬鹿らしくありませんか?

人生は一度きり、同じ時間は二度と返ってこないのに、株価なんてかじりついてる場合じゃないと思いませんか?

 

会社は日々利益を出して、それを株主に還元します。これはつまり、投資をされている方の代わりにお金を稼いでくれているということです。この考え方は重要です。ほとんどの方がこの部分を間違えています。なぜ株式会社に投資をするのか、それは

 

自分の代わりにお金を稼いではその一部をバックしてくれるからです。

 

バックする方法はいくつかあります。配当金と言う形で直接お金をくれることもありますし、自社株買いと言って出回っている自社の株式を買い戻すことで株価を上げることもあります。いずれにせよ株券を保有されている方にはメリットがあります。

 

どうして株式を買うのか。それは株価が値上がりしたら売るためではないのです。もちろんそれも利益を出す方法の一つですが、それはギャンブルであって投資ではありません。あくまでお金を増やす手伝いをしてもらうためです。

 

その会社がちゃんとお金を稼いでバックしてくれる限り、そもそも株式を売却するなんて必要はないのです。むしろするべきなのは買い増しでしょう。株式会社は株主に為に稼いでいるのですから、しっかり利益を出し続けている会社ならむしろ買うべきです。

 

いずれ新たに買い増すとなれば、今の価格変動が大きく違う意味をなしてくることに気付きませんか。今までは上がれば嬉しい、下がれば悲しいだったのが、上がれば悲しい、下がれば嬉しいに変わるのです。だってまた買うのであれば、安く買いたいですから。

 

そうは言っても下がったら嫌だ! という方へ、バフェット氏のとあるクイズの話を引用してご案内します。

皆さんは生涯を通してハンバーガーを食べたいと考えましたがご自身では家畜を育てていません。この場合、牛肉の価格は上がって欲しいでしょうか。また車を買おうと思っても自動車メーカーに勤めていない場合、車の価格は上がって欲しいでしょうか。 もちろん答えは自明です。さて、最後の問題です。みなさんがこの先5年間にわたって蓄えを増やしていくとします。あなたはその間株式市場には値上がりして欲しいですか、それとも値下がりして欲しいですか?

 

証券会社が売買を勧めてくるのは、売り買いするときに発生する手数料が欲しいからであって、その会社の将来の業績が大きく悪化する見通しに気づいたわけではありません。証券マンにそこまでの分析力はありません。断言しても良いです。ただズブの素人よりは相場慣れしているので短期的な動きを読む力がある営業マンも中にはいるでしょう。いずれにせよ根拠のない博打ですが。

 

お客さんも損する為に買ったわけではないですから、ある程度の利益が出れば売りたいという気持ちも出てきます。微益でもとりあえず増えていれば良いやと思い売却をしてしまいます。その後に待っている手数料と税金で利益を大きく削られてしまうにもかかわらず。そしてまた新たな株式を勧められて手数料を改めて支払うのです。

 

株式は頻繁に売り買いするためのおもちゃではありません。その会社の成長や将来に期待して資金を預け、企業が利益を出し続ける限り株主に還元をする資産形成プログラムです。それ故に企業選びはしっかり選ばないといけません。10年20年としっかり稼げる企業に投資をしないとそれもまた失敗の理由になってしまいます。

 

投資は簡単なものではありません。学校で投資の勉強をしてくれるわけではないので、全て自分で学ばなければいけないのです。そこで間違った知識を覚えてしまうと痛い目にあってしまいます。

 

最後にまとめとして言います。

 

株価の動きを気にしていると分かった時は、自分はギャンブルをしているんだと理解してください。

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謹賀新年、2020年もよろしくお願いします!

2020年、今年も始まりました。本年も何卒よろしくお願いします。

 

当ブログでは更なる利便性向上と役立つ情報提供を目指して正月から鋭意コンテンツ強化と各種見直しを図りつつ邁進してまいります。

 

本年からは本腰を入れてこのブログも取り組んでいきたいと思います。このブログはwebライターになるときに自分を紹介する為のものでもあるつもりなので、しっかり作り上げていかなければいけませんね。

 

目標としては、当たり前のようなものですが毎日1記事以上の更新を目指していきます。休日などはせめて2記事は書ければと思っています。文書を書くこと自体は特に抵抗はないのですが、「さあ書くぞ」という気持ちになるまでが長いのが今の問題なので、この辺りどうにかしていきたいと思います。

 

元々はお金を可及的速やかに増やしたいと思い株式の世界に足を踏み入れたのですが、投機では思うようにお金は増えて行かないと知り、インデックスファンドへの投資が無難であると知りました。

 

しかしそれだけでは平均の利益しか得られず、勉強する意味が無いことに気づくと同時に、私は別に老後の不安からお金が欲しかったわけでは無いことに気付き、尊敬する人物の一人であるウォーレン・バフェット氏に関する書籍を読み今の投資に関する考えに落ち着きました。

 

このブログでは、投資に関する考え方はウォーレン・バフェット氏の考え方です。その為根本的に株式売買をしている人たちとは異なる方向性になっていると思います。

 

また、その上でお金をたくさん持っているからといって幸せにはなれないということ、お金を求めれば求めるほどお金から遠ざかってしまうのだということを知り、この辺りはどのように考えるべきかを色々な方の著書や発言から考えるようになりました。

 

スティーブ・ジョブズ本田健氏、堀江貴文氏、ホセ・ムヒカ前大統領、その他色々な方々の知恵や知識を調べて、行き着いたのは「ミニマリズム」や「禅」といったシンプルさでした。

 

ある程度の成功者の話をまとめていると、大方皆様同じようなことを主張しています。それはおそらく普遍性としてそれが大方の人たちにとっての共通認識だからなんだと思います。

 

『物より思い出』とか、『友人は宝』だとか、『経験は財産』など、どこかで聞いたことがあるようなことが、実は生きていく上で大切なものたちなのだと説かれています。色々なものに溢れているこの現代、欲しいものは多すぎて何が本当に必要なのかも分からなくなっています。

 

一度自分持ち物を整理して、不要なものは手放してしまおう。そうしていくと、自分にとって本当に大事なものが何か見えてくるというのがミニマリズムです。これは禅でも同じような意味があります。

 

細かくは記事にして買いていきたいと思いますが、このブログではそういった表面的なものではなく、本質を探っていくようなお話を書いていきたいと思います。

 

というわけで、長くなりましたが新年の挨拶とさせていただきます。今年もよろしくお願いします。

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今年一年、ご来訪された皆様へ、誠にありがとうございました。

一年の締めくくりなのでご挨拶をさせていただきたいと思います。

 

このブログは開設したのは結構過去に遡るのですが、自分自身ブログで何を書いていきたいのか、方向性が掴めないまま適当にたまに記事を投稿するという程度でした。

 

そのため記事の品質も低いものも多く、駄文も多くあると思います。現在はその修復をしつつ本格的なブログ運営を見据えて立て直し中といったところでしょうか。

 

ここから先はどーでも良いお話が続くので読み飛ばしていただいて構いません。今後のこのブログと心境を書き留めておこうと思った次第です。

 

私は今とある地方銀行の提携証券で働いています。とはいえあくまで籍は銀行にあり、私自身も銀行員です。あくまで社命で証券会社にいるという形をとっています。

 

はっきりいって、この業界は落ち目です。落ち目というか、沈みゆく船でしょう。間違いなく沈んでいっているのが目に見えてわかっており、あとはいつ沈没するのかというったところまで来ていると思います。

 

会社は若手をゆっくり育てている時間はないでしょうし、ある程度世の中が分かってきた若手社員は次々と退職をしています。ここ最近は加速度的に会社を辞めている人数が多くなっている気がします。

 

沈没しているのが分かっているのですから、そうなるのは当たり前です。そしてさらに問題なのは、会社は余裕がなくなってきたので収益重視になってしまっているということです。

 

かんぽ生命や郵便局での詐欺まがいの事件からもわかります通り、金融機関にはあまり猶予がないのです。融資利息もあまり取れないので投資信託や外貨建て保険で手数料をとるしかなく、顧客の利益は後回しの販売体制です。

 

郵便局やかんぽ生命が話題になってしますが、はっきりいって他の銀行も証券会社も保険会社も大体は同じくらいしょうもない営業ばかりで世の中の役に立っているとは思いません。

 

あまりに証券営業の酷さに証券会社出身の人にこの仕事の価値は何かと聞いたことがあります。答えは「高齢者の滞留した預金を社会に促すこと」というものでした。それは確かにそうかもしれませんが、そうであれば詐欺も結果は同じでしょう。やり方がどれだけ悪どいかの違いしかありません。

 

中にはお客さんに利益をあげさせることだと真っ当に聞こえる事を言う人もいますが、果たしてそう言う人たちがどれだけの利益をお客さんに提供できたかについては疑問を抱かざるを得ません。

 

今後もこのブログで発信し続けてはいきますが、この世界の営業は本当に特殊で、本当に腐っています。成績の良い人ほどあの手この手で手数料を稼いでいる人間が多いです。どこの世界もそうなのかも知れませんが、金融機関の営業に関していえば銀行よりも証券の方がやり方がえげつないと感じます。

 

この仕事をしているとお金や利益や損失といったものにばかり意識がいってしまいますが、金融商品は本来増えた減ったで一喜一憂するためのものではありません。資産を運用すると言うことは、相場の動きでギャンブルをすることではありません。この点を理解していない人がほとんどです。

 

逆に証券マンと呼ばれる人間は、頻繁な売り買いが資産を毀損する可能性を高める事を知っています。それは経験として、お客さんが実際に損をしているところみてきているからです。

 

意外に証券マンと呼ばれる人たちは、自分で株式の売買をしていない人も結構いるのです。法律の問題で自由に売買できないからと言うこともあるのでしょうが。頻繁に売買したたりせずにずっと持ち続けている方が利益が出る事を知っていますが、彼らの上司や支店長がそれを許さないそうです。

 

私はこんな不条理な世界にいつまでも居たくないので、こうやってブログ記事を書きながらWEBライターを目指して勉強しています。最近は投資からお金にテーマが変わり、そこから人生や幸福といったものもテーマに色々な角度から勉強しています。この場で今後も自分が学んだ知識を発信し続けられれば良いなと思います。

 

長々と書き綴ってしまいましたが、来年もよろしくお願いします。コンテンツを増やし、カテゴリーを整理して、わかりやすくて見やすいブログ作成に努めてまいります。

露と落ち 露と消えにし 我が身かな 難波のことも 夢のまた夢

豊臣秀吉という戦国時代の武将について、日本人なら誰しもご存知かと思います。

 

ただの庶民であった身分から数々の功績を挙げて最終的には天下人にまで上り詰めた人物です。立身出世の代表格のような人物であり、一代にして大阪城などから分かるような莫大な財産と地位と名誉を築きました。

 

この豊臣秀吉が辞世の句として詠んだと伝えられるのが

露と落ち 露と消えにし 我が身かな難波のことも夢のまた夢」なんですね。

 

どういう意味かと言いますと、花や草につく水滴のように落ちて消えていく自分にとって、天下人としての華やかな日々も夢の中で夢を見ているようなものだったという意味だそうです。

 

名も無い百姓だった豊臣秀吉は、頑張って頑張って高みを目指していきました。国の王になったようなものですから、それはそれはすごいサクセスストーリーなのですね。一庶民が内閣総理大臣とかアメリカ大統領とかになってしまうようなものでしょう。

 

生まれは農家の子供だったそうで、当時の百姓も今の私たちと同じように地位や名誉、財産をもてば幸せになれると考えたでしょう。自分の人生を出世に夢を見て、簡単に語るようなことではないくらいの努力をしたのだと思います。

 

結果としては妻以外にも女を取っ替え引っ替えしていたとされていますし、部下に何でも命令できるほどの地位にたどり着きました。素晴らしいじゃないですか。たくさんの女性と関係をもち、何でも手に入る財産と、誰もが平伏す権力を持つ、まさに完璧な成功者でしょう。

 

しかし、晩年に彼が詠んだのは上記の句でした。この句には色々と豊臣一族の行末を案じた意味もあるとの解釈もあると思いますが、やはり言葉通りの意味で彼が心情として吐露したものは、

 

どんなに地位や名誉、財産を気付いたとしても結局は露のように消えていく儚い人生だった。あの華ばやかな日々もただの夢の出来事のように思えると嘆いたのです。それが豊臣秀吉の後悔なんだと思います。

 

私たちは、人生の成功を自分がどれだけ社会で認められるか、そしてどれだけたくさんのお金を稼ぎ、財産を持つかで測ろうとしがちです。でもあらゆる著名人や偉人たちがその考えに対して懐疑を抱いていることから、幸福にたどり着くためにはこの方向に進んでいくこと自体が間違っているのだと思います。

 

現代は消費主義の社会です。ものをたくさん持っていると羨ましがられたり、ものをたくさん持っていると満たされた思いを抱くようなことがありますが、結果として、それが人生の幸福につながるかといわえれれば、違うのだと思います。

 

ものを買うためにやりたくもない仕事をして、ものを買ってもまた別のものを欲しくなるのでそれを買うためにやはりしたくもない仕事をして、これの繰り返しを続けている人は多いようです。これが消費主義の弊害ということでしょう。

 

ものを買うためにはお金が必要です。何をするにもお金は必要なので、やはり重要なのはお金という意識になります。そうやってお金をどうやってたくさん持てるかにばかり考えがいってしまい、人生を二の次にしてしまうのが大半の人々なんだと思います。

 

物を買えば一時的な幸福感を味わえます。所有欲を満たせて満足します。でも、それはほんのひとときの快楽に過ぎません。

 

例えば高い輸入車を買ったとしましょう。たくさんのお金がないと買えない車ですので、当然買って納車した時は幸福の絶頂でしょう。しばらくはこの満足感が続くと思います。

 

やがてこの満足感が収束してくると、今度は違う部分が目立ってくるようになります。お高い車はランニングコストも高いので、毎年の自動車税、車検、ガソリン代、その他諸々の経費が嵩むので出費が増えて財政を逼迫するようになるでしょう。

 

さらに追い討ちをかけるように、その車の新モデルが発表され、自分が乗っている車よりも魅力的なデザインだったり機能が備わっていたりした場合、途端に自分の車がつまらないものに思えてくるかもしれません。

 

やがてその車を保有することに苦痛を感じる時が来たりすれば、もはや購入した頃の幸福感や満足感なんてものはとっくに消えさって後悔が滲むようになることだってあるでしょう。

 

俺はこんな物を買うために毎日嫌な思いをしながら仕事をしてきたのか?

 

欲しいものと必要なものは全くの別物です。前者はあくまで自己満足のみで体裁や自慢のために買わんとするものです。例えば自分へのご褒美でブランド物のバッグを買うとかそういうものも入ります。

 

必要なものとは自分が今後の人生でそれがないといけないもの、或いはあることで効率化が測れるようなものです。これはあくまで将来のための投資なので買って後悔するということは少ないはずです。

 

どれだけの財産や地位があっても、それは幸福とは直結しません。満たされない思いを物で満たそうとするのは消費社会の罠なのでやめましょう。自分が死ぬ時、どれだけの物を買ってきたかで人生の良し悪しを図れるでしょうか。

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アクティブファンドとインデックスファンドの違い

投資信託には、大きく分類して二つに分けられます。

それがアクティブファンドインデックスファンドです。

この両者の違いをシンプルに説明したいと思います。

 

インデックスファンドとは、インデックスとは指数の意味で、指数に連動する投資信託のことを指します。ここで言う指数は株式市場や債権市場の指標となる指数のことで、株式であれば日経平均株価TOPIXやニューヨークダウやナスダックのことです。

 

この指数に連動すると言うことは、例えば日経平均株価が騰がればインデックスファンドの価額も上がりますし、逆に日経平均株価が下がればインデックスファンドの価額も下がります。このように指数に連動する投資信託の総称としてインデックスファンドと呼びます。

 

この対極にあるものがアクティブファンドと呼ばれるもので、これはアクティブ(積極的)に利益を目指して運用を行う投資信託のことです。日本株式に投資する場合、日経平均株価をさらに上回る利益を目指すのがこの種類になります。

 

よって、言い換えればインデックスファンドに勝つのがアクティブファンドの存在意義ということになります。

 

現在の日本には投資信託は6000本ほどありますが、その大半はアクティブファンドです。

 

インデックスファンドのメリットは、コストがかからないところにあります。投資する先は指数と同じになるので、日経平均株価に連動する投資信託を運用する場合は日経平均株価に採用されている銘柄を組み入れて運用するだけなので、企業分析やマーケットの流れを調べるような人件費などのコストがかかりません。

 

その分コストを抑えられるため、インデックスファンドは無駄な手数料を払わなくて良い投資信託なのです。

 

これは逆説的に考えれば、同じ指数を対象に運用するインデックスファンドがあった場合、コストの違いがダイレクトに利益に跳ね返ってくることを意味します。なので、インデックスファンドを選ぶ際は最もコストのかからないインデックスファンドを選べば良いということになります。

 

アクティブファンドはどの投資信託が良いのかについては非常に判断が難しくなります。何かしらの指数をベンチマーク(比較のために参考にする指標)にして、これを上回ることを謳っているものもあれば、そう言った目指すべき対象はなく自由に運用する投資信託もあります。

 

また投資対象が大企業なのか、新興企業なのかでもその運用結果は大きく変わります。日本株式に投資する場合、日経平均株価TOPIX、JPX400などの大企業で構成されている指数を対象にしたインデックスファンドばかりなので、時価総額の大きく無い会社(いわゆる小型株)のインデックスファンドなどがありません。

 

小型株というのは、時価総額が大きく無い会社のことを指します。相場の世界では小型株効果と言われるものがあり、すでに成熟した企業よりも新興企業や一度業績の悪化や不祥事などで株が売られ時価総額が小さくなった企業に投資をした方がリターンを出しやすいと言ったものもあります。

 

日本株式の指数の場合はそう言ったところにうまく手が届きません。そしてそう言ったところにこそ優良企業は眠っていたりします。このような企業を地道に探して投資をしていたのがひふみ投信などのアクティブファンドだったんですね。

 

世間ではインデックスファンドの方がコストがかからないからお得のような風潮がありますが、弱点があります。何百社の会社の株式をまとめて保有すると、中にはどうしようもない会社や、むしろ投資しない方が良いような会社も存在しており、そういった会社にも投資してしまうリスクを孕んでいます。

 

分散投資は確かにリスクを低減できる投資方法ではありますが、この考え方は基本的に投資の神様と呼ばれたウォーレン・バフェット氏は好みません。バフェット氏は投資や会社に対する知識がなくて、それでも投資をする場合にはインデックスファンドにした方が良いとは発言していますが、インデックスファンドが一番良い投資先であると発言しているわけではありません。

 

この部分を曲解して理解している人が多くいるので、バフェット氏の考えを学んでいる身としてはここは強く否定させていただきます。彼の投資法はあくまで集中投資(少数に限定して投資をする、インデックスとは真逆の投資法)です。過度な分散は、よく無い銘柄を掴んでしまい結果的に非効率になると警鐘を鳴らしています。

 

ですので、私はインデックスにしとけばそれで良いという考え方には否定的です。別の記事でも書いていますが、米国株式の投資信託を買うのであればインデックスファンドが良いとしていますが、それはあくまで投資の勉強をしている時間がない方向けであってベストではありません。

 

例えばeMAXIS日経225インデックスという投資信託とSBI中小型割安成長株ファンドという投資信託のリターンを調べてみると、

eMAXIS日経225インデックスは

1年・・・・・6.04%

3年(年率)・・10.07%

5年(年率)・・7.5%

10年(年率)・・11.16%   (モーニングスター調べ2019年11月末時点)

 

一方SBI中小型割安成長株ファンドは

1年・・・・・2.19%

3年(年率)・・13.79%

5年(年率)・・14.86%

10年(年率)・・23.13%   (モーニングスター調べ2019年11月末時点)

 

1年間のリターンは前者が勝っていますが、長くなればその差は大きく後者が勝っています。投資対象先が大型と小型の違いはありますが、インデックスよりも長期的に利益を出しているアクティブファンドはちゃんとあります。

 

周りが良いと言っているからという理由だけで株式も投資信託も流されて買うのではなく、ちゃんと結果を残せる銘柄を選んで投資をするようにしましょう。このブログがその一助になればと思います。

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信託報酬だけで判断してはいけません。

信託報酬とは、

運用が成功しようと失敗しようと我々の賃金はいただきますからっ!」というものです。

 

 

 

信託報酬は手数料の自動収集システムですよ!

 

投資信託は銀行や証券会社にとっては美味しい商品です。何故なら、お客様が投資信託保有してもらっているだけで何もしないでも手数料が入ってくるからです。この楽して儲ける仕組みが信託報酬なのです。

 

投資信託はその名の通り、投資を運用会社に信用して託すことですが、運用会社も人件費など色々なコストがかかりますからどこかで手数料を貰わなければいけません。

 

投資信託を販売する会社もその後のアフターフォローや確認書類作成などでやはり経費がかかるので、その手数料を取ろうとしてきます。

 

資金を管理しているのは信託銀行なので、信託銀行にも少しながら手数料を支払う必要があります。

 

これら全ての負担を商品を買ったお客さんに支払ってもらおうとするのが信託報酬なのです。しかもこれは日割りで引かれていきますので、保有する期間が長い程、どんどんと手数料は取られているんですね。

 

例えるなら、ネット通販でクリスタルガイザーを48本頼んだら、ちょっと潰れた段ボールが宅配業社から届いて、不安になって中を開封したら2〜3本潰れてお水が漏れていた。そんな状態であったとしても送料は払わなければいけないのに似ていますでしょうか!?

信頼してお願いしたいにも関わらず、それが良い結果を生まなかったとしても手数料は払わなければいけない理不尽さ、これが信託報酬なのです。

 

 

だからと言って信託報酬は低ければいいというものでも無い?

 

信託報酬は少ないに越したことはありません。昨今の手数料引き下げ合戦もあり信託報酬の少ないインデックスファンドは人気です。あくまで指数に連動するように運用するため人件費などがかからないので手数料を抑えられるんですね。

 

しかし、ここで注意勧告をさせていただきたいです。それは、何でもかんでもインデックスファンドにしておけばいいわけではないということです。

 

はっきり言って、海外株式に投資をする場合はインデックスファンドを選んだ方が賢明です。特にアメリカは資本主義が最も進んでいる国ですし、非常に合理的な国です。アメリカの会社は株主の発言力が大きいので、企業の経営者は常に成長し続けることを強いられます。

 

今期は前期と比べてこれだけ稼ぎました! と株主に主張して満足してもらえなければ非難され株を売られ自社の評価が大きく下がってしまう可能性がありますので、なんとか頑張って常に上を目指していくハングリーな経営者が多いのです。

 

これに対し、日本の経営者はほとんどがサラリーマン経営者です。つまり、元々サラリーマンだった社員が抜擢されて経営者の席のつくことです。この場合、彼らは自分たちの番の時は失敗して今後に大きな悪い影響を残して後ろ指刺されないように、無難に任期をまっとうしようと考えます。

 

これにより、その会社は今までと同じようなことしかせず、成長し続けるような意識を見受けられないので、業績も伸びていかず、結果として株価は停滞しがちです。特に大企業にその気が強く、大企業だけで構成される日経平均株価TOPIXなどはそういった成長する気のない大企業の影響を受けたりもします。

 

株価はあくまで企業の成長に収斂します。

 

株価というのものは、短期的には政治的、経済的、自然災害や根拠のない噂でさえ株価は変動しますが、最終的にはその会社の業績に収斂します。つまりしっかり成長し続ける企業の株式を保有していればちゃんと利益は出るんです。

 

モーニングススターという投信情報会社がありまして、そこのHPではファンドのランキングを掲載しています。ここで10年間の国内株式型と国際株式型のランキングを表示させてみて下さい。

www.morningstar.co.jp

 

2019年11月30日付のランキングを見ればお分かりだと思いますが、海外株式ファンドではナスダックやNYダウのインデックスファンドがトップクラスに入っていますが、国内株式の方では一つもランクインしていません。これは、日本の大企業は成長性が弱いため株価が上がりづらいことを表しています。

 

国内株式インデックスファンドはほとんどが日経平均株価TOPIXを参照指数にしています。いずれも大型株の割合が高く、相対的に株価上昇はあまり良くありません。こういう場合、信託報酬はかかってしまうかもしれませんが成長性の高い株式に投資をするファンドを選ぶというのも手ではあると思います。

 

海外株式ファンドに投じるのであれば、よほどのこだわりがなければインデックスファンドにしてしまって良いと思います。アメリカであればNYダウ、ナスダック、S&P500などです。

 

また先進国をまとめ買いするインデックスファンドであれば、MSCIコクサイインデックスという指数を活用したインデックスファンドが主流です。こちらは先進国の時価総額の大きい順なので大企業だけではありますが、海外では大企業でも成長力がある企業も多いので中長期的に運用を続ければしっかりと利益を得られるはずです。

 

まとめ

 

海外株式に投資をするなら信託報酬の少ないインデックスファンドを買いましょう。

日本株式に限定するなら信託報酬はかかっても運用の上手いアクティブファンド、或いは個別に日本株式を買うことをお勧めします。

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