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地方銀行と証券会社で働く筆者のお金にまつわることを発信するブログです。

2019年8月13日の市況

国内取引はお盆週間というのもあるが依然として薄商いが続き、株価は軟調です。

 

為替は基本的に中期的な円高基調は変わらないでしょう。マクロ的なベースで考えれば、長引く米中問題により世界の経済成長の鈍化は各国の利下げを見れば明らかでしょう。これによりトランプ大統領の利下げ圧力は続いていくものと考えられます。

 

市場としてはFRBは今年まだ複数回の利下げの判断を問われる機会があると考えています。ドル安はその流れは基本的に続いていくと思われます。米中問題は長引くのは間違いなく、中国側としては来年の大統領選挙であわよくば新しい大統領になれば交渉がしやすくなると考えているかもしれません。

 

長期的な米中問題の継続は間違いなく世界経済の成長鈍化を懸念させるため、各国では利下げを続けて対応していく可能性があります。しかし、日銀が世界的なその流れについていけるとは思えません。

 

この国の経済的問題は良くも悪くも日銀の影響が大きくなってきています。すでに多くの株式を買い付けている日銀としては、この動きを加速させていくのは市場の健全性を大きき損なわせる可能性があり、マイナス金利を深掘りすれば銀行経営はたちどころに悪化する恐れがあります。

 

そもそも日本はアメリ財務省により為替操作国の監視対象にされており、意図的な円安政策はできません。少し前にETFの買い付け金額が減少したことから縮小に向かっているのでは、などと噂がされただけで日本株は大きく下落したことを考えると、日銀の政策はかなり大きなリスク要因であると言えます。

 

私も国内株式の投資よりも米国株式への投資を勧めていますが、あらゆる要因において日本株を買い付けるメリットやシナリオが描けません。ましてやここ最近は為替の動きにぴったり連動しており不安定あ動きをしています。

 

前々から日本株は出遅れている、などと言っている者がいますが今回の下落で大きく下がっているのは日本株です。そう考えると出遅れているのではなく買われる理由がないのだと判断した方が無難でしょう。

 

米中問題は長期化する、その道中では今後も関税の引き上げは起こり得ると判断した上で米国株式を買い付けていくのが得策だと言えます。