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地方銀行と証券会社で働く筆者のお金にまつわることを発信するブログです。

外貨建て保険「プレミアプレゼント」

第一フロンティア生命が提供する積立利率変動型終身保険、それがこの「プレミアプレゼント」です。運用難のこの時代に、外貨建てのリスクプレミアムを取るというのはどこの保険会社でもやっていることですが、各社は他とは違う仕組みを売りにしてはんばいしていますが、この商品は純粋に終身保障に焦点を当てています。

 

外貨に両替しますが、2年後に死亡保障が大きく上昇します。これにより多少の為替差損はカバーできるようになっています。解約返戻金学は保険料同等で、解約控除は30年間に渡り少しずつ減っていきます。

 

積立利率は終身保険であるためそれなりに高く、外貨として遺すニーズのある顧客には一定の理解が得られる商品ではあると思います。目標設定をすることで一定の円換算額まで達成できれば円建てに自動で切り替えられる機能も備えており、銀行員の営業としては、外貨定期よりも高金利で、万が一には増えて家族に残せるという営業トークができるわけです。

 

ただ外貨保険の基本的なリスクである長期拘束は免れません。終身保険なので当たり前ですが、一度契約したら解除するとなれば手数料がかかるものです。利率変動といっても30年間は固定されるので対象通貨の金利が上昇していくことに対しメリットは受け取れなくなります。

 

ネット証券などで米ドル建て債券を買い付ければ金利も高く期間も短いものがたくさんあります。また為替手数料もこの保険ではどの通貨も50銭です。これは通貨によって割高になります。

 

死亡保障に魅力を感じ、そのメリットが良いと判断され契約されるなら良いですが、単純に外貨運用として検討するのなら間違っている商品であるのは他の外貨建て保険と変わりないです。