外貨建て保険「プレミアカレンシー・プラス2」
第一フロンティア生命が提供する通貨選択型個人年金保険、それがプレミアカレンシー・プラス2です。この商品は三井住友海上プライマリー生命が提供している「しあわせ、ずっと」の個人年金版と思っていいでしょう。
基本的には外貨に両替して決まった期間を運用する。途中の解約に関しては、解約控除は取られませんがそもそも契約時に期間に応じて手数料が前払いになります。例えばこの保険を3年間で運用しようとすると、契約時に2.5%の手数料がまずかかり、両替手数料が往復で1円発生します。1円をおよそ1%と考えるとこの保険は3.5%の手数料がかかることになるのです。米ドル建ての外債を運用するとしてもここまでの手数料は取られることはありません。いかに割高かわかっていただけると思います。
銀行員としては、自分たちで提案できる商品には限りがあるため、必然的に外貨建ての運用をするとなると外貨預金か外貨建て保険しかなくなるわけです。
しかし流動性の高い外貨定期預金は総じて利率面において圧倒的に低く、両替手数料は非常にに高いものです。銀行員が外貨定期預金を勧めてくる場合は基本的に金利よりも為替差益を重視してきますが、それならば尚更高い両替手数料を払う意味はありません。
その分保険であれば外貨預金と比較して金利も高く両替手数料も小さいので勧めやすいのですが、それでさえネット証券での外債より割高です。
外貨建て保険商品全般に言えることですが、契約をする前に色々な金融商品と比較して、自分に合っているものかしっかり精査してください。これらの保険商品は、保険と銘打っていますが保険の機能はほとんどありません。
高い手数料を払う必要性があるのか、それを考えればこの保険商品が特に魅力のない保険商品だとわかるでしょう。