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地方銀行と証券会社で働く筆者のお金にまつわることを発信するブログです。

外貨建て保険「プレミアジャンプ3・年金(外貨建)」

第一フロンティア生命が提供する年金原資確定部分付変額個人年金保険(通貨指定型)、それがプレミアジャンプ3・年金(外貨建)です。

 

この金融商品は外貨建て保険と変額年金の二階建てとなっており、外貨での運用はほとんど為替レートに左右され、どちらかというと変額年金の割合によって大きな変動を伴う保険です。

 

商品内容としては、まず契約者は保険契約期間を定めます。5年か10年を選択し、通貨を選択することになります。ここで、豪ドルはどちらの期間でも選択可能ですが、米ドルとNZドルはどちらかでの選択となります。

 

この保険は、満期時において外貨運用部分で元本或いは元本の110%が確保できるように比率を調整して外貨部分と変額部分を調整します。例えば10年間で外貨での元本を保証するとなった場合、契約当時の交換レートで10万ドルになるとしたら、10年後に10万ドルになるように調整して外貨部分を決定します。

 

そうしますと一定の部分があまりますので、その部分を変額保険に当てるのです。期間が長く、元本保証部分は最低限にすれば、変額部分はその分大きな割合になります。

 

また、この変額保険の運用には、先物取引が行われています。レバレッジは最大8倍まで活用できるよう取り決めており、これによって目標を早期に達成させようという仕組みとなっています。

 

この商品は定額部分だけでも満期まで保有し続ければとりあえず外貨ベースでの元本(あくまでも契約当時に両替すると幾らになる、と計算した外貨建の価値)は確保できるので、為替レートが変動しないとすればある意味元本保証です。勿論そんなことはありませんが。

 

変額部分が仮に価値が0になってしまったとしても定額部分には影響しないので、運用が大失敗したとしてもリスクはある程度限定的と言えます。

 

しかし、複雑に仕組みづくりのされた商品ですが、手数料は結構かかっています。契約時には為替の手数料くらいですが、変額部分に関してはおよそ2%の手数料が毎年かかることにあります。変額運用とは鯔のつまり投信での運用ですので、コストはかなり高い部類に入ります。

 

定額部分はの利回りはお金を増やすよりもお金を元本確保にまで持ち上げることを前提として組まれるため、利回りで増やすというよりは利回りで戻すという考えです。変額部分は先物取引を機動的に活用するため、運用マネジャーの技量がより求められます。目標達成させるためには解約控除を考慮した上で利益を確保する必要がありますが、この商品においては為替レートと変額保険の運用に絞られます。

 

パンフレットでは数年で目標達成しますと書かれていますが、あくまで都合の良い趣味レーションであることを認識してください。極論、これならインデックスタイプの投信なりETFを買い、同時に外債を運用する方がよほどコストがかからないと言えるでしょう。