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地方銀行と証券会社で働く筆者のお金にまつわることを発信するブログです。

営業キャッシュフローマージン

営業キャッシュフローマージンというのは、一言で説明すると「どれだけ効率的にキャッシュを稼いでいるのか」というものです。

 

企業はまずキャッシュを稼げないと話になりません。会社の成長のためには必要不可欠なものですから。キャッシュを稼いで、その上で設備投資や株主還元などを行い、会社を成長させていく必要があります。

 

株式投資は長期的に行うことが大切というのは当たり前の話なのですが、成長していかない会社に投資をしていったとしても、株価は最終的に企業の利益成長に収斂するのですから株価は上がっていきません。

 

どんな企業でも投資し続ければ報われるということはありません。マクロ的な原因で株価が下落しても、利益成長をし続けている企業であればいずれ株価は回復しますが、業績が低迷している企業の株価は早々戻りはしません。闇雲に表面的な情報だけで踊らされて株式を買い、下落してしまったからといって塩漬けにしても損失が回復しないのはこのためです。

 

その為の指標の一つとして、この営業キャッシュフローマージンを取り入れるべきだと思われます。計算方法は簡単で、

 

営業キャッシュフロー÷売上高

 

です。

 

なお、このマージンについては最低でも15%以上は無いとよく無いと言われています。このパーセンテージが大きければ大きいほどキャッシュを稼いでいるということになります。フリーキャッシュをどう使うかによっても変わってくるので大きければ絶対良いというわけでは無いですが、ある程度数字が大きい方が安心して買える会社であることを示すことに変わりはありません。

 

私の好きなアップルの2018年の営業キャッシュフローマージンは29.1%です。

安定高収益の代表格であるVISAはなんと61.6%です。

これらの企業は確実にキャッシュを稼ぎ出し、株主還元や設備投資を行なっているわけです。長期投資をするとしたら、よくわからない企業に投資するよりも安心ですよ。