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地方銀行と証券会社で働く筆者のお金にまつわることを発信するブログです。

フランチャイズとコモディティ

かの投資家ウォーレン・バフェット氏は、ビジネスの世界を大きく二つに分けているという。非常に優れた少数の企業と、大多数の買う価値のない企業であり、前者をフランチャイズ、後者はコモディティと呼んでいる。

 

言わずもがな、投資先として選ばれるのはフランチャイズであるが、ここに属する企業というのは社会に必要とされておりまた望まれていること、代わりがそう簡単にないこと、政府の規制がない分野であることなどが挙げられるそうです。

 

これらの条件が揃っている企業というのは仮に販売数量が減ったとしてもマーケットにシェアを奪われることがなく製品やサービスの価格を維持或いは引き上げることもできるわけで、このように他社の追随を許さぬ揺るぎない地位を占めている優位性を「塀」と呼んでいます。

 

投資のポイントは、企業の比較優位性であり、その優位性をどれくらい保てるのかが特に大事であるとされます。当然ですがその優位性は大きい方がよく、バフェット氏の考える優れた企業というのは、25年から30年にわたって優れた状況を維持できる企業だと言います。

 

逆に投資しない方が良いコモディティとは簡潔に表現すれば汎用品事業です。同業他社との差がほとんどない、日用品や金融業、商品などを販売する企業は他社との優位性を価格に頼るしかありません。

 

こういった企業はインフレになった時に価格に転嫁しづらく、需給がタイトな状況くらいでしか増益を見込めずらくなります。そしてその需要を見極めるのはプロでも難しいとされています。

 

投資を行う際は、この辺りも考慮して銘柄を選ばれるとよろしいかと思います。