投資信託はこれを買っておけばOKです。
「投資信託って銀行や証券会社でたくさん扱っているけど、一体どれを買えば良いの?」
日本国内にはおよそ6000本近くの投資信託が開発されていますが、ほとんどの商品が金融機関に有利な設計で作られているしょーもない投資信託ばかりです。ここで、何を買っておけば無難なのかをご紹介しましょう。これらはベストな投資信託ではないですが、ベターな投資信託であることには間違いです。
投資信託を選ぶ際に気をつけるのは以下のたった2つです。
- 購入手数料無料(ノーロード)の商品を選ぶ。
- 信託報酬は0.2%以下の商品を選ぶ。
購入手数料無料(ノーロード)の商品を選ぶ。
これは絶対必須の条件です。投資信託は銀行や証券会社では購入手数料といわれるものを課します。
料率は商品によって違いますが、銀行では2%前後、証券会社では3%前後のものが多いです。
これは対面販売などで買い付けにかかる人件費などの含めた手数料とされていますが、ネット証券では同じような商品が手数料無料で販売されており、買い付けと同時に2〜3%をいきなり損失して始まるということ自体が不条理だと考えてください。
今やネット証券大手だけでなく、複数の証券会社で投資信託の購入手数料を無料化しています。同じ商品を別のところで買うだけで3%損失するのはどう思われるでしょうか。3%は決して小さな数字ではありません。
ただ対面で手続きをするだけでかかる手数料など支払う価値はありませんから、購入手数料に関してはお気をつけください。
信託報酬は0.2%以下の商品を選ぶ。
信託報酬とは、運用会社と販売会社と受託銀行が日割で差し引いていく手数料です。
日割で差し引いた後の計算で日々の基準価額を算出しているのでいまいち手数料がかかっているのか分かりづらいですが、間違いなく運用利益を阻害する要因です。
また、投資信託にはアクティブ型とパッシブ型があり、パッシブ型はインデックスファンドと呼ばれ、なんらかの指数に連動するように投資銘柄を選択します。
例えば日経平均株価という指数に連動するインデックスファンドは、投資先が日本経済新聞が決めた225社の国内上場企業ですから、それらを買い揃えてしまえば極論他にすることはありません。
アクティブ型は、パッシブ型を上回る成績を出すことを至上の目的として存在するものです。
そのためにファンドマネージャーと呼ばれる人が日々企業の分析やマーケットを研究し積極的に株式を売買して大きな利益を出そうとします。
しかし、残念ながら日本でもアメリカでも、アクティブ型は長期的にはパッシブ型には勝てないという統計が出ております。
理由はファンドマネージャーはプロと呼ばれますが、プロでも判断を謝ることが多いこと、そして人件費が嵩むのでコストが高くなってしまい、それが長い期間の中で利益を減らしてしまうのです。
要するに、①プロも間違える、②無駄に手数料を払う、と言った理由でアクティブ型は負けるわけなので、ならば手数料を払うのは無駄なのです。信託報酬が少ないのは、必然的にインデックスファンドになるというわけです。
これを買っておけばOKな投資信託
SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドeMAXIS Slim米国株式(S&P500)
投資の神様と呼ばれるウォーレン・バフェット氏が推奨するのがアメリカの代表的な指数であるS&P500に連動するインデックスファンドに積み立て投資することです。
スタンダード&プアーズと呼ばれるアメリカの代表的な格付会社が選出するアメリカを代表する500社を平均化したものです。
これに投資を行うということは、アメリカそのものに投資をすることと同義であるとお考えください。
eMAXIS Slim先進国株式インデックス
ニッセイ外国株式インデックスファンド
たわらノーロード先進国株式
世界中に数多く国はあるけれど、アメリカだけに投資するのはちと不安。新興国のような不安定な国に自分の資金を託すのも怖いし、結局のところ世界経済を牽引するのは先進国だから、先進国にまとめて投資して仕舞えば良いじゃないか! という発想から先進国24か国に分散投資するのがこれらです。
世界の時価総額で分散するので結局のところアメリカの比率が高いです。ただ将来的にアメリカではない国が覇権を握る時にはその国の比率が高まるので常に世界の主導者たちに投資ができるメリットがあります。
eMAXIS Slim全世界株式
今はアメリカが世界の中心だけど、今後もしかしたら中国がアメリカと並ぶかもしれない。これからは新興国だって経済成長が目まぐるしいから株価も上昇速度が速いかも!?
結局のところ、10年後20年後にどこの国の株価が一番伸びるかなんて分かりません。だったらもう面倒くさいから全部買っちゃえば良いじゃない! それがこのeMAXIS Slim全世界株式です。
モルガン・スタンレー・キャピタル・インクの株式指数で
・先進国24カ国
・新興国21カ国
・発展途上国25カ国
合計70カ国の株式市場に分散投資をしていますので、まさしく全世界にまとめて投資するパッケージ商品です。世界経済が緩やかにでも成長し続ける限り、つまり世界の資本主義が続く限り、穏やかにではありますがあなたの資産価値は上がり続けるでしょう。
新興国や発展途上国に無理して直接投資をする必要性はありません。こう言った国々は規制が厳しく、先進国と比較して情報が少なく、手数料も割高になります。
政治や経済が不安定なところが多いのでちょっとした揉め事なんかが起きれば株価にも大きな影響が出やすいです。
また、新興国の経済成長の恩恵を受けたいのであれば新興国に商品やサービスを販売している会社に投資をすれば、間接的に売り上げという形でメリットを享受できるわけなので、敢えて手数料をかけて投資をする必要はないと思います。