株を買う意味。
株式売買については色々な目的で買われると思います。
配当が目当てで買う人もいれば、譲渡益を狙う人、純粋にその企業を応援するために買いつける人、などなどです。
理由は色々ありますが、まず何よりもAppleが好きであるということです。私のデスクトップパソコンもタブレットもApple製品です。さらに言えば時計もApple Watchです。
Appleは、スティーブ・ジョブズの考えによってデジタルハブという構想を体現しました。それは、パソコンがあらゆるデジタル機器の中枢となる構想でして、そのためApple製品は特に機器間での連携が非常に密に取りやすくなっています。
買った音楽や映画などはMacをサーバーとしてiphoneやiPadやApple Watchスムーズに連携します。Appleはハードウェアとソフトウェアを全て自社で構築できる企業であり、更にはシンプルでミニマルなデザインなどの付加価値を提供することでユーザーを囲い込んで来ました。
昔からマイクロソフトとは対立しており、Appleはクローズである反面マイクロソフトはオープンの戦略で、どちらが正しいということはないのでしょうが、工業製品にかける情熱はAppleが上を行くと思ってはいます。
Appleの株式を保有するということは、Appleの売り上げやら成長やら将来性に責任を負うことにはなりますが、その反面しっかりとキャッシュを稼ぎ続けられればその分株価も上昇していくでしょうし、配当も出し続けてくれるでしょう。
設備投資に回すにしろ、配当として出すにしろ、我々が支払った対価の一部が還元されると思えば、株式を保有することにより支払った資金の一部を返してもらっているようなものになります。
米国の企業というのは常に成長し続ければならないため、その分株主を大切にしています。大企業であってもしっかりと成長し続けられる力があるのは、日本に企業とは大きく違うところではないでしょうか。
長期的に保有していれば大半の米国企業の株式は上昇したり配当分だけ着実にい利益を重ねていっています。日本の大半の企業は株主を軽視しがちなため、他社がやっているから自社株買いするとか、そんなレベルの企業ばかりです。先行き見通しが悪いといって内部留保にどんどん溜め込んでいれば企業は成長できなくなります。
とある人が草花に例えていましたが、植物は成長し続けなければ枯れるしかないのです。これは人も企業も同じです。現状維持はゆっくりと枯れているだけにすぎません。常に上を向き成長をしようという意思を持つ企業の株式に投資を行えば、早々失敗することはないと思います。
株式を保有する理由として、株価の利ざやを取るための短期売買というのも勿論流動性確保の意味でも必要な取引ですが、やはりどうして株式に投資をした方が良いのかということを改めて認識する必要があります。
ジェレミーシーゲル教授曰く、自身の価値を自身で高めていける資産は株式くらいなものだと。株式には相対的に決まった価格はありませんが、それはつまりとても大きな可能性を秘めているという意味でもあります。
株式に投資をすることのメリットは今後も定期的に書いていきたいとは思っています。何れにせよ、高齢者の方でもない限り、投資をするなら債券ではなく株式をオススメします。