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地方銀行と証券会社で働く筆者のお金にまつわることを発信するブログです。

長期保有推薦銘柄①『VISA』

VISAという名前をご存知でしょうか。

知らないという人の方が少ないと思えるほどの有名企業であり、金融セタクターの主に決済ビジネスの分野においてトップを走るカード決済会社です。

 

基本的に、このブログでは長期的目線での株式銘柄選定を推奨しております。頻繁な短期売買にはそれなりの買い方があるのですが、こちらは強い精神力と長年の経験と勘や運の要素が大きく影響してくるので、誰しもが稼げるものではありません。

 

それに対し、いわゆる本来の成長による資産価値の向上を期待して行う投資であれば、経済動向がどうであれ長期的に成長していく企業を選びその株式を保有するだけなのであまり難しくありません。

 

また私はその際に偉大な投資家であるウォーレン・バフェット氏の考え方を基本的な方針に据えていますので、短期的なモノの見方ではなく10年20年と成長し続ける企業を抽出していくのがベターだと考えております。

 

バフェット氏の経営するバークシャーハサウェイを参考にするのが一番ではありますが、しかしVISAは保有していません。恐らくは割安性がないからというのもあるのかもしれないと思います。

 

アクティブ投信では有名なひふみ投信もVISAに投資しているわけですが、この会社はまず非常に安定した収益を計上し続けていることが挙げられます。カードビジネスは実はもはや新しくカード決済事業を行おうと思っても今更追いつけないくらいのインフラが整っています。業界2位のマスターカードでスラ支払い件数や決済金額では2倍くらいの差がついているくらいです。

 

過去に営業キャッシュフローマージンのお話をさせていただきましたが、通常は15%が目安と言われていますが、VISAは2019年9月の決算で計算すると約55%となります。これはつまり売上の半分以上をキャッシュで得ているということです。有名米国企業は数多くあれど、ここまでの数字を出している企業はそうありません。

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そのくらいVISAという会社は世界中に使われており、ブランドも大きく、参入障壁が高くまた景気の影響をあまり受けません。カード利用者が不景気だからと言ってカードの支払いを止めるでしょうか。そんなことはありません。ましてや世界的にキャッシュレスの流れが続いており、新興国や法人での決済にもカードが浸透してくればまだまだ利益は伸びるでしょう。

 

すでにインフラも整備されており、アナリストもVISAの業績は予想がしやすくなっております。大方4年先まで見越して業績予想がされており、これといって決算結果にサプライズもないので、株価は安定して推移しています。

 

業績が読みやすいため、株価はゆっくりとした動きをしがちです。競合他社のマスターカードと比較してPERやPBRが低いので相対的に割安ですが、マーケットをだし抜けるような銘柄ではありません。

 

しかしそれだけに毎年しっかりと利益を上げており、その利益を株主還元や設備投資に回すことで更なる企業拡大を目指していることを考えると、長期投資として比較的ディフェンシブ銘柄(景気に左右されず一定の需要があるため株価も大きく変動しない銘柄のこと)の一つとして保有することはお勧めできるといえます。

 

株式は基本的に複数保有が基本です。何十と分散する必要はないですが、値動きの荒い値上がり益を重視する銘柄と組み合わせて保有することでリスク低減には役立つ銘柄だと思います

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