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地方銀行と証券会社で働く筆者のお金にまつわることを発信するブログです。

お金をたくさん持って一体何をしたいのか

誰しもがお金持ちになりたいと思います。一番欲しいものは何かと問われれば、かなり高い順位にお金が入ってくるのではないでしょうか。しかし、そもそもどうしてたくさんのお金を欲しがるのでしょうか。少し考察していきたいと思います。

 

 

 

 

生活していくため

 

これがまずは基本的なことです。生活に必要な要件は「衣食住」と表現されます。

まずは着るもの。

この社会で生活していく上で着る物がなければまず生きていけません、色々な意味で。

衣服を着るためにお金は必要ですね。でもそのために何億円ものお金は必要ないはずです。

 

次に食べるもの。

その次に大事なのは食べ物です。生物ですから、食事をして栄養を取らなければ死んでしまいます。生き続けるためには食事をし続けなければいけません。そのためにはお金が必要です。しかし、やはり何億円もお金を持っていなければ食事も賄えないでしょうか。

 

そして住むところ

住むところももちろん大切です。人間も生き物ですから、安心して眠れる場所の確保は必須です。ですが、住む場所を確保するためにお金はどれだけ必要になるのでしょうか。家や土地を購入するためには何千万円が必要になるでしょうが、必ずしも買わなければ生活できないわけではありません。

 

賃貸やシェアハウスなど、今はあの手この手で居住地を賄うことはできますし、それであれば何千万円も必要ないでしょう。

 

お金という目に見えるパワーを手に入れるため

 

お金をたくさん持っていれば、人よりも上に立てる気がします。人はお金のためなら命の危険さえも犯すことができるくらいですから、お金があると色々な人に命じたり、上に立てたり、注目を得られることになるのでしょう。

 

しかしこの考え方はお金に縛られ、自分に自信を喪失させ、人生をつまらないものに変えてしまう可能性が非常に高くなります。このような考え方を持つ人は、大抵が自分に自信がないのです。自信がないから、お金を持つことで自分の優位性を主張しようとします。

 

しかし、どれだけお金を溜め込もうが自分よりお金持ちは常に存在するでしょう。だからいくら持っていても自信はたいしてつきません。お金で愛や友情は買えません。お金で人間関係を構築すると、お金がなくなった時に簡単にその関係は瓦解します。金の切れ目が縁の切れ目というやつです。

 

お金には確かにパワーがあります。しかしそれを自分の優位性や権力のために使えば必ず不幸になるでしょう。

 

自由になるため

お金があれば自由になれると考える人は多いです。お金があればやりたくもない仕事なんてしないで、色々なところに出かけて気ままな人生が歩める。

 

残念ながらお金で自由を買うことはできません。確かにお金を使って一時的なしあわせな気分を味わうことはできますが、それだけです。それで心からの満足は得られますでしょうか。

 

今に自由を見出せない限り、自由になることはできないでしょう。そして、自由になるために今以上のお金は必要ありません。

 

 

幸せになるため

 

 お金があれば幸せになれると考えている人は多いです。お金は人生や社会のあらゆる面倒ごとから解放されるための大きな武器になると感じ、お金こそが幸福への道であると信じている人は思いの外多いそうです。

 

しかし、幸福はお金で買えるかという点で見れば、その一助をすることは可能でしょうが、幸福そのものはお金では買えないということです。幸福の定義は人それぞれですが、いずれもがその人の心の中に存在するものであり、自分の外にあるわけではないので、それを“買う”ということは出来ないのです。

 

 

果てしてお金はどれくらいあれば良いのか?

お金を欲する理由を簡単にまとめてみましたが、いずれの使い道も、お金持ちにならなければいけない理由にはなり得ないと思いませんか? 私は尊敬する人物の一人であるスティーブ・ジョブズの影響でミニマリズムや禅の教えなどを学んでいますが、彼だけでなくあらゆる世界の偉人や有名人の話をまとめていると、お金があれば人生はうまくいくわけではないようです。

 

人生の良し悪しをお金に求めてはいけません。それは物欲に囚われ、人生を見失うリスクを肥大化させます。自分にはどれだけのお金が必要なのかは人によって違いますので一概に定義付け出来ませんが、沢山あれば良いということではないので、足るを知るの精神でお金と付き合っていく方が健全なのだと思います。

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